鎌倉を深掘りしながらサクサク歩く
鎌倉文化の案内人
鎌倉聖地巡礼MAP
悠遠の記憶
大正昭和の長谷由比ヶ浜 別荘地時代
異能降臨
鎌倉には全てがある。少なくとも、自分はこの地に求められている。
ふっとこの地に足を踏み入れてしまった異能が
鎌倉にはどれほどいるだろう。
昭和前半、深い闇から解放されるために
財を成した豪商等の築いた城、邸宅に逗留した
文士や芸術家たち。
尊大な彼らを慰める、ここは不夜城。
頼朝の周囲に常に力自慢の御家人たちがいたように
豪商は力士を呼び寄せ歓待する。
実朝が当代一の歌人を呼び寄せ尽くしたように
豪商は文士のインスピレーションを引き起こすための
贅を尽くした邸宅と庭園、南国を模したサロンを整え、
あらゆる望みを叶えようとした。
いやむしろ、文士も芸術家もスポーツ選手も、
全ては豪商の見果てぬ夢を身に纏った神だった。
神を侍らせ神に尽くし、見果てぬ夢が夢であることを悟る。
夜毎に繰り返される後悔も、次の夜への期待となる。
異能たちはついにその歓待を受け入れ、目の醒めるような作品を世に送り出すのだ。
大正昭和、政財界の重鎮と文士、芸術家が集った
株式会社鎌倉文化社アントンハウス AnthonHouse
sato@anthonhouse.com
©️株式会社鎌倉文化社 記事の無断転用・転載を禁じます。お問い合わせはメールにて